2016年12月27日火曜日

iPhone8 の噂

iPhone8のコードネームが「フェラーリ」だそうだ。

フェラーリと言えば、高速運転の代表格だが、このコードネームから連想されるのは、
・ iPhone8でプロセッサが高速となり、操作性の大幅な向上
・ 通信速度が高速
など、だ。

後者の通信速度が高速とは、LTEのCAの本数が増え、5本とか、10本とかになることが想像される(3GPPのrelease13では、32本のキャリアアグリゲーションが定義されている)。

もうひとつのダークホース的な高速通信は、802.11adだ。
長らく60GHzなどのミリ波は実用化される、と言われながらなかなかされてこなかった。

コスト、消費電力、アンテナの小型化など、目処がついていてもおかしくない。フェイスブックなどは、ビル間のバックホールの通信に802.11adを使用するそうだ。
https://code.facebook.com/posts/1072680049445290/introducing-facebook-s-new-terrestrial-connectivity-systems-terragraph-and-project-aries/

いずれにせよ、5Gのミリ波の前の高速通信が期待できそうだ。



2016年12月26日月曜日

次世代WLAN規格 802.11ax

WiFiの次世代規格11axのデバイスが早ければ、2018年初めにもリリースされそうだ。

先日、11nから11acに対応されたばかりのような気もするが、11axは高速通信、というものよりも、公衆無線LANのような環境を意識した高効率、マルチユーザの取り込みに主眼が置かれているようだ。

11acからの大きな違いは、
・ 2.4GHz帯でも使用できること(11acが5GHzのみが対応という方がおかしかったか?)
・ これまでのOFDM方式ではなく、OFDMA方式により1つのAPでより多くのユーザがストレスなく通信可能
・ ガードインターバル長が多少大きなセルを意識し、3パターン(0.8 , 1.6 ,3.2 μs)のものが用意されている。
・ OFDM(A)のサブキャリア間隔が従来の1/4(78.125MHz)となり、高速通信が可能に。最大10Gbpsを狙う。
・ 変調方式も1024QAMまで対応。
・ マルチユーザMIMO

などである。

ミリ波を使わない11axがこれだけのことができる。今後、5Gとの協調運用が楽しみだ。

LPWA IoT(Internet of Things)の世界を制すのはどの無線規格だ!?

IoTの世界が熱い。

IoTはM2Mととらえることもでき、こういった意味では、WCDMA、CDMA2000などもIoTの候補である。以前取り上げたLTEのCat0や、もう少し低消費電力を実現するCatMなどもその類である。

しかし、さらに低消費電力、広範囲なカバーエリアを目指すものもあり、LPWA(Low Power 、Low Area)などと呼ばれている。このLPWAにも様々な無線規格があり、これらに関してまとめておく。

① SigFox
フランスのSigfox社が牽引するサブギガ帯の無線規格。規格はETSIでまとまられている(http://www.etsi.org/deliver/etsi_gs/LTN/001_099/003/01.01.01_60/gs_ltn003v010101p.pdf)。既に、TI、Amtel、Silicon Laboratoriesなどがチップを提供。変調方式は、BPSKやGFSKまたDSSSもある。

日本では、京セラの関連会社KCCSがSigfoxネットワークの日本での独占的な提供を発表。
デバイスは、SMKや村田製作所が提供していくと思われる。

② LoRa
アメリカのSemtech社が牽引するサブギガ帯の無線規格。韓国、フランスなどで既に人気がある。①のSigfoxも既に導入されている。デバイスはSemtech社が提供していく模様。変調方式は、チャープを使用したスペクトラム拡散方式。

日本では日本IBMがLoRaWANのサービスを始めると先日発表。

③ Wi-Fi HaLow
802.11ahの規格。チップセットメーカQualcomm社が牽引するサブギガ帯の通信方式。変調方式は、WiFiのスペクトラムを狭帯域にしたもの。

④ Wi-SUN
zigbeeの進化版としてWiSUNアライアンスでまとめられているサブギガ帯の通信方式。変調方式は、QPSK、2FSK、4FSK、OFDM。


⑤ NB-IoT
3GPPでrelease13として規格がまとめられている。この中で唯一ライセンスバンドを使用。LTEの1リソースブロック分を使用し、帯域は200kHz程度。
チップセットは、中国Hi-Siliconや米Qualcommなどがリリース予定。

①、②は携帯キャリア会社に依存したくないサービスプロバイダが先頭を切ってサービスを推し進めそうだが、結局は携帯キャリアの提案するサービス・内容が勝り、⑤のNB-IoTが普及していくのでは、と噂されている。

いずれにせよ、ビックデータのIoT時代、要注目の無線規格である。





2015年11月19日木曜日

LTE UE category 0

3GPPリリース8で規定されていたLTEのUEカテゴリは、カテゴリー1以上(http://lteltelte-lteworldsituation.blogspot.jp/2011/07/lteue.html)だったが、リリース12でそれ以下のカテゴリ0が規定されている。

このカテゴリ0の主な仕様としては、下り・上りのデータレートが1Mbps以下というものだ。

これは比較的容易に想像できるが、来るIoT社会へ向けた仕様であり、カテゴリIoTといってもいい仕様だ。

LTEがIoTを取り込み、これまでzigbeeやWiSUNなどスマートメータ系に使用されていた無線規格・周波数をも凌駕していこうということであろうか。

なんと、リリース13では、200kbps以下のカテゴリも検討されている、ということだ。

イスラエルのチップセットメーカ・アルテアなどはカテゴリ0のチップセットの売り込みを強化しているようだ。

日本でもだれかLTE category0のチップセットを作らないかな・・・。コスト的に難しいか。。。









2015年11月13日金曜日

IoT (モノのインターネット)は、LEDとソーラーパネルで実現!? ~ LiWi通信 ~

アメリカの講演会のTEDで新たなIoTの方法が打ち出された。

IoT(Internet of Things)とは、『モノのインターネット』と訳され、これまでは、人がインターネットにつながり、情報をやりとりしていたが、カメラやセンサなどもインターネットにつながり、自動で何かを認識しながら処理がされるシステムをさす。

これにより、天候や気温に合わせて勝手にコンビニの品物の仕入れを行ったり、画像の認識によって勝手にペットのえさが供給されたりするようになる。

IoTの言葉は、インテルが発案者といわれたり、今ではIoE(Internet of Everything)とうたっているがシスコだったりする。

このIoTの実現はモノが『無線』でインターネットに接続される、とされ、Bluetooth(TM)、WiFi、LTEなどで接続される、と言われてきた。

しかし、ここに一石を投じたのが、今回のTEDでの発表である。

BT、WiFi、LTEでは、インフラ側の整備も多少なりとも必要となり、どのように無線ネットワークを張り巡らせるか、議論がなされるところであるが、既にあるLED照明をデータ通信に使用しよう、としたのが、今回の発表である。

LEDの光源は、データの送信機となり、データの内容に合わせて細かく変調されていく。受信機はソーラパネルであり、これでデータの受信もできるが、エネルギーの受信もできるわけである。

LiFi通信は標準的なLEDとソーラパネルで50Mbps程度を達成しているようで、現状の高速通信にそれほど劣るような性能ではない。

実際ソーラパネルを持ちあることは大変だが、先に紹介した透明のソーラパネルであれば、より現実性が増してくるのかもしれない。

夜はどうするのだ、とか、遠方の距離は直接は難しいのでは、などなど、いろいろ議論があるところではあるが、IoTの一角を担う無線通信技術としては十分にLiWi通信はありえるのでは、と思う次第である。


https://www.ted.com/talks/harald_haas_a_breakthrough_new_kind_of_wireless_internet




2015年11月11日水曜日

LTE-U(LAA) vs 11ac(11ax)

"LTE-U(LAA) vs 11ac(11ax)"とは、何を意味するかというと、5GHz帯の争奪です。誰と誰が5GHz帯を争奪しているかというと、携帯電話関連会社とよりオープンな環境構築を望む無線LAN関連の会社の争奪です。


LTE-Uはクアルコムなどが提唱する呼称ですが、3GPPなどではLAA(Licensed Assisted Access using LTE)と呼ばれています。これは、無線LAN向けに割り当てがされていた5150MHz~5350MHz、5470MHz~5725MHzの周波数にLTEの信号を割り当て、携帯のキャリア会社が自由にかつ、複数のキャリア会社で共有し、今後ますます増加する通信データ量に対応しよう、という動きです(LTE-U Forum LTE-U技術レポート)。

また、LTE-UとLAAの大きな違いはLBT(Listen Before Takl)機能があるかないかです。LTE-Uは3GPPの規格策定など待たずに進んでしまえっ、という勢いでLTE-Uフォーラム(http://www.lteuforum.org/index.html)なども結成され、Verizonが発起人ですが、他には、アルカテルルーセント、エリクソン、LG、クアルコム、サムソンなどが加盟しています。

実際にLTE-Uは北米で下りのみの通信で、2016年中旬から商用化されそうです。Verizon , T-mobile , AT&T の大手三社が推進しているようです。

日本では、この5GHz帯の代わりにまずは3.5GHz帯のサービスを始める動きがあります。3.5GHzと5GHzは誤解を恐れずにいうと似たような伝搬特性を持っています。インドアでの用途向きです。3.5GHzは、プラチナバンドとよばれる700MHz~900MHzと特性も異なりますし、1.7GHz帯・2GHz帯とも異なります。またデバイスも別途必要になります。こういったことを考えるとまた3.5GHz帯で日本の無線通信業界がガラパゴス化する可能性は非常に高いです。残念なことです。

こうことが起こるのは、周波数の割り当ての方法に違いがあるかもしれません。海外ではオークション制が主流で携帯会社がとてつもない高額な金額を払い、自分のビジネスをするリソースを確保します。商用施設を建設するゼネコンが土地を購入することに似ています。しかし日本は総務省から割り当てられます。携帯会社は電波利用料を総務省に払いますが、オークションの額に比べると月とスッポンです(このような背景もあり日本の携帯会社は恵まれすぎています)。

こういった背景により、海外の携帯会社はもちろん高いお金を払って周波数を拡張するよりも、オープンな5GHzを使用する方が圧倒的に有利となります。

そのため、今後は、LTE-U(LAA)が大きく拡大していく可能性が非常に高いと思われます。

実際、11acの商用機がリリースされ始め、2年ほどが経過していると思われますが、11acを採用しているデバイスはほぼ100%がスマートフォンです。

無線LANを搭載したデバイスは数々でてきていますが、ほとんどが2.4GHzのみの搭載です。プリンター、プロジェクター(一部11ac?)、カーナビ、エアコン?、・・・。

そういう意味では、5GHzの11acの無線LANが必要なのは『スマートフォン』です。これは、5GHz帯は11acの無線LANより、携帯会社がリソースを管理できるLTE-U(LAA)の方が間違いなく好都合です。

11acを拡張した11axの規格も検討されていますが、徒労に終わるかもしれません。

携帯会社の資本力が勝るか、オープンな環境を好む数の力が勝つか。

長期的な流れとしては、オープンな環境の数が勝つと思いますが、11ax、LTE-U(LAA)あたりの時期ではどちらともいえないと考えます。


アップル株価の急落 (iPhone6Sの売れ行き低調が予想される!?)

クレディスイスがiPhone6Sの売り上げが低調になる、というレポートを発表した。
アップルへのサプライチェーン先への発注量の減少から予測したものだ。
http://jp.reuters.com/article/2015/11/11/idJPL3N13600K20151111

これを受けてか、アップルの株が3%以上下落した。

本ブログでもiPhone6Sは日本では低調だ、という記事を載せた。

販売最初の3日間の受注は、1,300万台で、今までのモデルの中では最高、という発表があったり、低調が噂されたりとはっきりはしない。

ただ、未だしっかりとした数字で集計できないようだが、日本では、iPhone6に比べて15%程度の落ち込み、世界的には、中国やニュージーランドでの販売開始により好調、というところが本当のようだ。

サプライチェーンへの発注量は不明だが、US市場などでは、クリスマス商戦も控えており、あまり悲観論に包まれている、ということもないようだ。

iPhone6Sは確かに今までのモデルに比べ、革新性は少ないように見えるが、他のスマホと比べるとやっぱりiPhoneという感じもするし、なかなかドラスティックにアップル社の業績が変わるということはないように思える。


"OneWeb" vs "internet.org"

インターネットをより広く安価に提供することを目的としたプロジェクトに「OneWeb」と「internet.org」の2つがある(もちろん他にもあるとは思うがグローバルで活躍するメジャーなものはこの2つであろう)。

「OneWeb」は、ヴァージングループ創業者のリチャード・ブランソンが参画したことで知られるが発起人は、元グーグルのグレッグ・ワイラー氏だ。小型衛星を648基飛ばし、全地球上をカバーしよう、というものだ。衛星は低軌道を通るため、ハンドオーバが必須な他、静止衛星との干渉を避けるためProgressive Pitch(TM)なる技術を開発するなど、独特だ。使用する周波数もあまり明確になっていない。また、参画企業がエアバス、コカ・コーラ、ヴァージンなど、通信会社と一見縁のない企業が参画している点も特徴だ。もちろん、クアルコムや、インテルサット、バーティなども参加はしているが。

一方「internet.org」は、フェイスブックのマークザッカーバーグが提唱したプロジェクトでエリクソン、クアルコム、メディアテック、サムソンなど世界有数の通信機器メーカが参画している。こちらは、OneWebと違って、既存の技術・機器を安く、できれば無償で提供し、世界中の全人類がインターネットにアクセスできるようにしよう、という試みのようだ。

衛星で提供するのが、簡単か、IT会社・通信機器会社・通信事業会社がタッグを組んでデバイス・サービスを供給するのが簡単か、というアプローチの違いだろう。

低軌道衛星は、高層ビルなどがあるとシャドーイングとなり、通信できない都市・衛星が増えてしまう可能性があるが、最近の衛星技術の発展、低価格化を見ると、タッグを組んで地上波を整えるよりも、衛星の最小限度の投資で賄う方法の「OneWeb」の方が現実的な気もする。

ただ、既にイリジウムなど低軌道衛星通信システムは、存在しているのだが・・・。

2015年11月9日月曜日

パーソナルセル(pCell)技術は日の目をみるか・・・?

今後のデータ通信量に対応するため、様々な試みが実施されて理宇。

・ WiFiバンドへのオフロード
・ キャリアアグリゲーション
・ ミリ波の活用
・ スモールセルの活用

などなどだ。

これらは、言ってみれば、王道の対応だが、これを一変させる技術が密かに研究されている。

一年ほど前に本ブログでも取り上げたが「パーソナルセル(pCell)」である。

これは基地局が様々なユーザを覆うようなセルを作るのではなく、1ユーザのみが通信できるほどの本当に小さな(1デバイスかそれ以下の程度)セルを形成し、これをユーザの動きに追従させることで移動通信を可能にする技術だ。

何やら高度な数学を用いるとそういったことが可能、という証明ができるようだが、実用化にはもう少し時間がかかりそうだ。

コンセプトとしては、起業家のパールマン氏が2011年6月に発表した「DIDODistributed-Input-Distributed-Output」のコンセプトに基づいているといわれている。

MIMOのようなコンセプトであるため、LTEや3Gにも併用できるよう。
http://www.artemis.com/

5Gより早く実用化できれば、あっという間に広がるのではなかろうか・・・。



2015年11月8日日曜日

京セラ、仏サンパートナー社製のWysips Crystal透明ソーラーパネルスマホは、スマホの勢力図に一石を投ずるか!?

先の記事で、どうやらアップル社のiPhone6Sは、日本ではこれまで通りの売れ行きを見せていない、という記事を書いた。

では、今後は、どういったスマホ(またそれに準ずるもの)が人気となるか。

一つの解が、先日京セラが発表した透明ソーラーパネルスマホになるのでは、と思う。

本製品は、2015年のWMCで発表されていたが、よくあるコンセプト品と考えられ、あまり大きな扱いにはならなかった。しかし、先日の発表では、「充電速度は十分現実的なレベルに達している」、というコメントを発表している。
http://japanese.engadget.com/2015/10/06/wysips-16/

もし、これが本当であれば、新たな動きを生み出す可能性は十分あると考える。

Wysips Crystalは、フランスのベンチャーのサンパートナー(http://sunpartnertechnologies.jp/)が開発した技術で、同社には様々なところが出資しているようだ。日本からはドコモが出資している(http://prw.kyodonews.jp/opn/release/201501086735/)。

京セラは、太陽光発電つながりか2014年10月から提携し、製品化は日本では一番早いようだ。
http://prw.kyodonews.jp/opn/release/201411045167/

基本的には充電不要、というだけで、特にビジネスユースを中心に需要がぐっと伸びそうだが、それだけでなく、電池を小さくすることで軽量化もしくは低価格化が実現でき、女性ユーザには必須の要件となりそうだ。

また、この技術はこれだけでなく、なんと光通信にも対応できるということで、これも大きなアドバンテージになる可能性は、十分にある。Li-Fiデータ通信というらしく、なんといろいろと調べてみると、将来的には、10Gbpsくらいの通信が可能なようだ。

これは、5Gと同じ通信速度だ。

5Gで60GHzなどの扱いにくいミリ波を使って、「直進性が強すぎる」「LOS(Line of Sight)が確保できない」「酸素分子に吸収されやすく減衰率が高い」など言われているなら、いっそのこと、Wysips CrystalのひLi-Fi光通信で十分なのではなかろうか。

また、サンパートナーの提携先をみると、なんとアップル社が見当たらない。
http://sunpartnertechnologies.jp/sunpartner-group/strategie/partners/

この技術は、PC、スマホでももちろん有益であるが、一番恩恵を受けるものは、ウェアラブルと感じる。京セラは、スマホだけでなく、ウェアラブルでも一石を投じれるか。

これは来年2016年のスマホおよびウェアラブル市場の台風の目になるかもしれない。


2015年11月4日水曜日

iPhone6Sは日本では売れていない!?

iPhone6S(6Splusを含む)の売り上げは、最初の3日間で1,300万台を超え過去最高の出だし、というニュースが飛び交った。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20150930_723253.html

ただ、これは、日本以外の国で起こっている現象のようだ。

日本ではどのキャリア(ドコモ、KDDI、ソフトバンク)に行っても、iPhone6Sの周りに人がいることはなく、これは量販店でも同じだ。
iPhone6の時は、列を作り、少しの時間だけ、触ることができた、というような状況だったため、印象はまるで違う。

店の人に聞いても、在庫は、iPhone6の時と比べ、全然残っており、好調に売れている、という話はどこからも聞こえない。

個人的にもiPhone6SはiPhone6とさほど違わず、さすがにiOSにも飽きた、という印象で全く魅力を感じない。

お財布ケータイの対応もなく、アップル側も日本市場を見切っている、という印象すら受ける。

また、ネット上でも10月以降の記事は、iPhone6Sの不調を推察するものが多く、やはり売れていないと思われる。

iPhoneの不調でスマホの勢力図に異変があるのか?

今後発表されるしっかりとした数字に注目していきたい。



2015年10月28日水曜日

そろそろくるか、802.11af (TVWS: TV white space) !!

セルラーネットワークのデータオフロードに11af(super WiFi)の動きが活発化してきたようだ。

北米の通信業者が採用を決めた、という話もあり、11ahよりも、また11adよりも早く実用化されそうだ。

センシング機能が必要とされたり、11ahのアンライセンスバンドの優位性などからあまり11afはあまり注目されてこなかったが、11acなどのWiFi技術との親和性やmedia tekなどのチップセットメーカの推進もあり、近々世にでそうだ。

1km程度の通信範囲が確保できるようなので、トランシーバ機能や、アドホックネットワークなど今までとは異なるサービスも期待できそうだ。


「802.11afの変調方式など物理層仕様」
1ストリームあたりのスループット理論値 (Mbit/s)
MCS
インデックス
変調方式符号化率6 および 7 MHz 帯域8 MHz 帯域
6 µs GI3 µs GI4.5 µs GI2.25 µs GI
0BPSK1/21.82.02.42.7
1QPSK1/23.64.04.85.3
2QPSK3/45.46.07.28.0
316-QAM1/27.28.09.610.7
416-QAM3/410.812.014.416.0
564-QAM2/314.416.019.221.3
664-QAM3/416.218.021.624.0
764-QAM5/618.020.024.026.7
8256-QAM3/421.624.028.832.0
9256-QAM5/624.026.732.035.6

また、LTE Uのダウンリング専用サービスが北米で間もなく開始されることも予定されており、無線通信は、セルラーの5Gだけでなく、まだまだ進化していきそうだ。

2012年10月14日日曜日

ソフトバンクのスプリントネクステル買収検討からみるソフトバンクの凄さ!

2012年10月12日(金)、ソフトバンクの株価が暴落した。

米国3位で、業績が悪化し続けているキャリア会社、スプリントネクステルの買収検討報道による影響だ。

買収額は、1.5兆円とも2兆円とも言われ、この世界的金融収縮下、これだけの借金を抱え、また買収先企業の業績を考えれば、この株価の動きは、まっとうなものと言える。

ただ、これは現時点での結果だ。

最近、ソフトバンクの動きが激しい。数日前には、日本の第4位キャリア、イーアクセスの買収で、新聞紙上をにぎわせたばかりだった。これも、本ブログのタイトルにもなっているLTEが原因だ。しかも、LTEがグローバル規格である、ということが原因だ。

そう、ここでも、LTEグローバル情報通信革命が起こったわけだ。しかも、前途洋洋といえる、出来事が、だ。

少し話題がそれたが、話を元に戻す。ソフトバンクのスプリントネクステルの買収は見事としかいえない。すばらしい、成長戦略だ!

ただ、やらねばいけないことも多々あるのは確かだが、これが仕事、といういうものだ。まずやらねばいけないのは、スプリントの業績改善だろう。米国に住んだことのあるものはわかると思うが、スプリントはとにかくチープな印象が強い。そのためか、業績は赤字続きだ。低所得者層のキャリアともいえ、新たな施策が必要ではあるが、日本のソフトバンクとも似ており、かつこの層は、確実に存在するマーケットであるといえ、問題なくクリアできるだろう。


これさえクリアできれば、いいとこづくしの買収といえるだろう。

まずはそのシナジー効果をみてみよう。

なんと、スプリントの傘下には、TD-LTEのサービスを検討clear wireがいる。以前このブログでも言及したが、孫氏は、TD-LTEに思いいれが強いようだ。
http://lteltelte-lteworldsituation.blogspot.jp/2011/04/global-td-lte-initiative-gti_05.html

つまり、この買収劇は、スプリントのネットワーク・ユーザを買うと共にTD-LTEのネットワーク・顧客も買える、超お得なお買い物なのだ。さらに、スプリントの業績が悪いゆえ、株価は低迷の一途を辿ってきており、値段もお安いと来ている。


ソフトバンクは、日本でも、TD-LTE、LTE FDDのネットワークをもっており、スプリントネクステルを手に入れることで、同じ構成のネットワークを手に入れることができ、規模の経済も働かせることができる(周波数の問題もあるが・・・)。

また、この買収が成功すれば、今度は、インド、中国、・・・などと同じ買収モデルを繰り返すこともできる。

このようにシナジー効果は膨大だといえる。


そして、この買収のもうひとつの効果は、リスク回避だ。

ソフトバンクは今までは基本国内でビジネスを展開してきた。ただ、日本の国自体は少子化、増税、国債の暴落危機など、いい話が聞かれない、状況だ。ソフトバンクはこの買収を機にこうしたリスクを回避できるわけだ。しかも、現在の円高を利用しての買収となるため、将来の国の金融政策如何では、円安に戻り、その際にはかなりお得なものになる、公算が高い。


そして、最後の効果は、日本経済への影響だ。

現在ソフトバンクにサービスなどを提供している、ゲーム会社やコンテンツ配信会社、機器提供メーカなど、市場拡大と共に彼らの業績もあがることが考えられ、是非ともこういった現象も期待したいところである。


以上のように、非常に期待することの多い今回の買収だが(まだ決まっていないようだが)、以前NTTドコモが米国のキャリア会社に多額の出資をし失敗したことが示すように、
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NCC/NEWS/20001130/2/
米国市場はそうやさしくはない。米国文化にも造詣のある、孫氏だが、ここはこころしてあたらないといけないのかもしれない。


ただ、なかなか成長戦略が描けない日本企業にあって是非とも期待した企業のひとつといえよう。



2012年10月8日月曜日

ファーウェイ(Huawei)、ZTEが米国の安全保障を脅かすと認定

中国通信機器大手ファーウェイとZTEが米国の安全保障を脅かすと米下院情報特別委員会に認定され、両社の米国での動きが今後鈍りそうだ。
http://jp.wsj.com/Business-Companies/Technology/node_525633?mod=WSJFeatures

米国はトヨタの際もそうであったように、海外勢が米国内で勢力を拡大しはじめると、なんくせをつけるくせ(ビジネス手法?)がある。今回はもファーウェイは米国でIPOを模索している、とも一部報道されており、これに対しての牽制球なのかもしれない?

ファーウェイは、現在の中国の経済状況下、資金が必要となりIPOを模索しているようなのだが、今回のこの米下院情報特別委員会の認可はかなりファーウェイにとって痛いと思われる。以前は、ファーウェイ、ZTEは無償で中国政府から資金を援助されていたようだが、欧州危機最中の現在、中国経済も如何に悪いか、この事例からもよくわかる。ただ、資金がなくては特にインフラビジネスの拡大は難しい(ファーウェイは、基地局だけでもないが・・・)。このニュースによって資金繰りが悪化するようなことがあれば、様々な面で日本企業にも影響をおよぼすであろう。

① 米国市場での基地局案件の獲得
米国ではより信頼性の高い、他の基地局ベンダの機会が増えるであろう。NEC、富士通などの日本の基地局ベンダもがんばって欲しいところである。

② 中国インフラを採用する日本のキャリアの品質悪化
資金繰りが悪化してくれば、コストの削減、人件費の削減、などで製品自体の品質が悪化してくる。これに顧客クレームが入りやすくなることも考えられるので十分注意が必要かと思う。

本ニュースに関しては、今後どのようになるか現段階で予測するのは難しいので、今後の動向を注意深く見て行きたい。





2012年10月2日火曜日

ソフトバンクのイーアクセス買収、から見える日本の携帯オペレータの今後

2012年10月1日、ソフトバンクがイーアクセス買収を発表した。ウィルコムのPHS加入者数をいれると、ソフトバンクが日本での第二位の携帯電話プロバイダとなる。

買収の決め手となったのは、やはりスマートフォンの普及によるデータトラフィックの分散であろう。iPhoneの普及によるトラフィック増大を考え、公衆無線LANの普及にも尽力してきたが(http://lteltelte-lteworldsituation.blogspot.jp/2011/10/wifi.html)、これだけは不十分と考え、やはり携帯網の拡充にも乗り出してきたのであろう。

LTEのband 3というと日本では、1.7GHzをさし、海外では、1.8GHzと言われるが、このイーアクセスがもっていたband 3が今回の買収の決め手となったわけだ。iPhone5では、band1とband3両方使えるため、今後のソフトバンクのiPhoneはトラフィックの渋滞に悩まされること無く、快適なデータ通信が楽しめる可能性が高い。
http://www.apple.com/iphone/LTE/

これは、ものすごくKDDIに対する優位点になる。

また、ディザリングをした関係でデータ通信トラフィックはさらに渋滞状態になる。この状態でKDDIはどこまで耐えられるだろうか?すぐさま評判が落ちソフトバンクへ移行するユーザもでてはおかしくない状況だ。

しかもソフトバンクは、傘下にWireless City Planningもある。旧ウィルコムの基地局部隊だ。ここでは、TD-LTE(彼らはAXGPと呼んでいる)が既にサービス開始寸前という状態(11月1日予定)であり、このTD-LTE技術は、中国、インドなど人口過多のエリアで採用が決まっている技術で、iPhoneの将来モデルで対応することは間違いないものだ。次のiPhoneモデルが出た場合は、TD-LTEをテザリング用に割り当てる、なんてこともでき、スマホのデータ通信の圧迫を防ぐような施策も打ち出せる状態にあるのだ。

一方、KDDIのWimaxがiPhoneに搭載されることはないだろう。こういった背景を考えるとUQコミュニケーションがTD-LTEのサービスを開始するのも先の話ではなさそうだ。


いずれにせよ、当面ソフトバンクの躍進はつづくであろう。また、アップルはグローバルMVNOなんてものも仕掛けてくる可能性もある。iPhoneの製造コスト削減や通信費の獲得、拡充サービスの提供など、メリットが大きいからだ。おそらく日本ではソフトバンクに白羽の矢が立つであろう。アップルがこわいのは、以前マイクロソフトが経験したように独禁法のみかもしれない。

スマホの普及は若年層には抜群である。若者の生活様態はそのまま未来の経済動向となるため、ソフトバンクの未来も明るいだろう。しかもスマホはビジネスにとっても大変便利なツールである。

これに加え、ドコモは『アマゾンや楽天のような会社を目指す』としている。これは、ソフトバンクを目指す、と言っているように私には聞こえる。

このような状況を考えるとボーダフォンを買収の際に言っていた孫氏の「ドコモを追い抜く」と言う言葉が脳裏をよぎる。

もう射程圏内といってもいい状況なのではないだろうか。




2011年11月21日月曜日

次世代無線LAN規格IEEE802.11ac

次世代無線LAN規格が動き出している。スマホの普及で、無線LANの有用性、そして携帯キャリア会社の救世主、ということで、いろいろ注目されている無線LANであるが、はやければ来年2012年にも次世代規格802.11acのデバイスがでてきそうだ。

IEEE802.11acの規格自体は2013年末くらいに全ての仕様がfixされるような形で標準化が進んでいるが、11nの時もそうであったように、物理層の仕様が固まりつつあるので、この段階で、「ドラフト」という形でデバイスが来年にもでてきそう、というみるのが、大方の見方だ。

11acの大きな特徴は、
・ 信号帯域が160MHz(160MHzはオプション。80MHzが必須。また、80+80MHzが連続、非連続の両方が存在)
・ 後方互換性を確保。
・ 8x8MIMO
・ 256QAM
などなどがあるが、これらの技術を用いて1Gbpsを実現する、という規格になっている(8x8MIMOで約7Gbpsまで拡張可能)。

実際この規格が今の無線LANのように安価に普及した場合、LTEやLTE-advancedのコスト高の1Gbps以下の通信速度サービスは競争力を持たなくなるかもしれない。

どこからか現れた実業家が、基本的に無線LAN経由によるサービスを提供し、補足的なものとして携帯のサービスをMVNOで安価に(リソースを小さく契約するため)調達できたとしたら・・・。現在の携帯電話各社は全く太刀打ちできないと感じる。

今後、より一層、携帯各社の無線LAN網とのつきあい方は、重要なファクタとなっていくだろう。


2011年11月1日火曜日

LTEエコーシステムの現状

GSA(Global mobile supplier association)が久々に出したLTE関連のレポートによると、
http://www.gsacom.com/downloads/pdf/gsa_lte_ecosystem_report_281011.php4
以下の数のLTE関連デバイスが世にでているそうだ。


「LTE FDD」
700 MHz                        106 devices
800 MHz                        42 devices
1800 MHz                       41 devices
2600 MHz                       52 devices
800/1800/2600 MHz        36 devices
AWS                             35 devices
(AWS: advanced wireless service 。1.7GHzなどを指す)。

「LTE TDD」

2300 MHz                      18 devices
2600 MHz                      17 devices

驚く事なかれ、我らがNTTドコモ様のバンド1(2.1GHz)のデバイスは全くもって数に入っていない・・・。まぁ、バンド1は5MHz帯の先行バンドなので、本格運用のバンド21(1.5GHz)は?、と見ても数にはいっていない・・・。やはり、未だに日本の市場はガラパゴスのようだ。。

また、既にTD-LTEのデバイスが結構でているのも、驚きだ。iPhoneに関してもiPhone5のLTEより、iPad3(?)のTD-LTEの方が早くリリースされる、という噂があるくらいで、TD-LTE市場も結構注目を集めている。

2011年10月現在35のキャリア会社がLTEサービスを始めているようだ。特に北米に関してはベライゾンもAT&Tも700MHz帯を使用しており、上記のデータからもその活況がわかる。日本も盛り上げていきたいところだ。




2011年10月25日火曜日

ソフトバンクのiPhone(スマートフォン)戦略とWiFi戦略

以前ソフトバンクのスマートフォン戦略の記事を書いたが、TD-LTEに関しては未だ未実現となっているが、WiFi戦略がかなり浸透していきているので、再度言及したいと思う。
http://lteltelte-lteworldsituation.blogspot.com/2011/02/blog-post.html
※ ソフトバンクHPから引用


私自信iPhone4Sを現在使用しているが、ほとんど3Gの回線は使用していない。というのも、WiFiルータを所有していることもあるが、駅や店などでは、ほとんどソフトバンク系の無線LANが無償で使用できるからだ。

現在ソフトバンク系の公衆無線LANは、
・ 以前からある「mobilepoint」のネットワーク
・ 最近拡充されている「0001softbank」のネットワーク
・ FON
と三種類ある。FONはスペインが始まったみんなで無線LANネットワークを共有しよう、というコミュニティで日本でバッファローがやっているFreeSpotに似ている。ただ、その普及は桁が違う。ほぼ全世界で普及している、という代物だ。

日本でもFONジャパンが立ち上がりgoogleやインターネットプロバイダのエキサイトなどが出資している(http://www.fon.ne.jp/)。

以下のルータを納入し、一部一般にネットワークを開放することで、代わりに様々な場所で無線LANが使用できる権利を得るわけだ。



一見ソフトバンクとは関係ないものだが、ソフトバンクからこのFONルータを無償提供し普及の促進に一役かっている状況だ。

ソフトバンクは今年9月に、10万箇所の無線LANアクセスポイントが設置されたことをニュースリリースしている(http://www.softbankmobile.co.jp/ja/news/press/2011/20110929_04/)。

そして現在も公衆無線LANエリアを拡大すべく、法人・店舗にはWiFiルータを無償提供している(http://mb.softbank.jp/mb/special/network/sws_router/)。


これは、現代のスマートフォン時代、キャリア会社としては、極めて、極めて賢明な判断だと思う。つまり、ソフトバンクはWiFiエリアを拡充し、セルラ3G回線の通信負荷を劇的に下げているのだ。

3Gのインフラ整備と無線LANのインフラ整備。その費用には雲泥の差があることは明らかだろう。しかも、スマートフォンは、3G回線、無線LAN回線を意識せず、通信が行える。しかも、積極的に無線LAN回線を使用して動作するので、キャリアの設備投資費も下げる格好となる。

ユーザも3G回線を使用し、課金量を増やしたくない。キャリア側も整備コストの高いセルラ回線はあまり使用して欲しくない。この『公衆無線LAN』普及ソリューションはまさにユーザとキャリア会社のwin-winを実現するものなのだ。


WTOが予測するには、世界はどんどん都市化していくようだ。つまり、人口密度が高いところはもっともっと将来高くなる、ということだ。こういった高い人口密度のエリアは無線LAN、そして郊外や移動速度の早い移動体に乗っている時はセルラ回線、というように自動的に切り替えるソリューションが今後のキャリア会社には重要になってくるのであろう。

現在海外のキャリア会社の多くは、設備投資費用に見合わない、という理由から定額料金をどんどん止めているが、これはややもするとLTEを含めたセルラサービスの衰退を招きかねない。やはり、セルラも安心して使える、定額料金にして、実際のデータ通信は無線LAN回線を使用する、というようにサービス提供者が工夫するというのがベストだと感じる。



そういった意味ではソフトバンクのこの事業戦略は「あっぱれ」というしかほかない。私もFONのルータを設置することにしよう。。


2011年10月21日金曜日

ミリ波通信(IEEE802.11ad、WiGig)

近年周波数の枯渇や大容量データ通信の必要性などの理由から60GHz帯のミリ波通信の必要性が叫ばれ、標準化が進んでいる。

主な規格としては、
・ IEEE802.11ad
・ WiGig
・ WirelessHD
・ ecma international
となるが、今回は802.11adとWiGigに関して、その標準化動向や技術内容に関して俯瞰していきたい。

各規格を見る前に、ミリ波の周波数の状況だが、日本でも、以前から特定小電力無線局として59~66GHzが割当てられていたのだが、これを2GHz分拡張し、57~66GHzが使用できるようになった。


こうすることにより、欧州などと歩調がとれ、協調運用が可能だ。これにより、デバイス開発などが容易になる。ミリ波伝送の周波数プランは、国際的に
チャネル1:中心周波数58.32GHz、帯域幅2160MHz

チャネル2:中心周波数60.48GHz、帯域幅2160MHz
チャネル3:中心周波数62.64GHz、帯域幅2160MHz
チャネル4:中心周波数64.80GHz、帯域幅2160MHz
となっており、日本は全て対応出来る形になっている。ちなみにヨーロッパでも全て、北米や韓国はチャネル1~3が対応可能、という形だ。


さて、話を規格の方に戻そう。


802.11adは先の記事でも示したが、11acのミリ波版とも言える方式だ。
http://lteltelte-lteworldsituation.blogspot.com/2011/10/ieee.html

もともと、802.15.3cで規格していたのもを一本化したものと言われているが、シングルキャリア方式とOFDM方式両方をもつ、ちょっと今までにない方式だ。概要とまとめると(あくまでも現時点でのドラフト5.0でのものだが)、

帯域: 2160MHz

シングルキャリアサンプリング周波数: 1760MHz


OFDMキャリアサンプリング周波数: 2640MHz

プリアンブルSync長: コントロールPHY38repetition、
他のMCSでは14repetitiion(Golaycodeを使用)

プリアンブルSFD(start Frame delimiter):コントロールMCSには、128長のGolayシーケンスを2つ、高レートMCSには128長Golayシーケンスを1つ。


プリアンブルCES(channel estimation sequence):128のガードインターバルに続く8つの128長のGolayシーケンス(シングルキャリアでも、OFDMでも同様)が2つ。

コントロールPHY(MCS-0):32 Golay 拡散、Pi/2 DBPSK 、短縮された LDPC コード


OFDM FFT サイズ:512

シングルキャリア変調:Pi/2 DBPSK、Pi/2 BPSK、Pi/2 QPSK、Pi/2 16QAM
OFDM変調:SQPSK、QPSK、16QAM、64 QAM

誤り訂正:リードソロモン 208/224、BC8/16、LDPC 1/2, 3/4, 5/8, 13/16

となる。

また、11adはミリ波なので、どうしても電波の遮蔽が厳しくなるが、これの解決策として11nなどの規格(6GHz未満)への高速ハンドオーバなども機能も有している。


次にWiGigに関してだが、WiGigにはWiGigアライアンスがあり、その業界標準化を虎視眈々と狙っている。WiFiアライアンスとの協業やWiGig仕様の一部IEEE802.15.3c仕様の踏襲、また11adの標準化に寄与するなど、ミリ波通信の業界標準に向けて準備万端といった形だ。

WiGigの一番の特徴はなんといってもIPだけでなく、無線で機器とつなげることができる、ことであろう。ePCIやUSB、HDMIともつながる。そして、これらを柔軟に切り替えるためにプロトコル・アダプテーション層を採用している。PAL層とも呼ばれる。

また、以下のような特徴も見られる。
・ データレート:OFDMで7Gbpsまで、シングルキャリアで4.6Gbpsまで。
・ ビームフォーミング技術の採用
・ マルチバンドオペレーション(2.4GHz帯、5GHz帯との協調運用)
・ 電力制御(2デバイス間で協調し、より低消費電力な形で動作)
・ 高度なセキュリティ機能AES(Advanced Encryption Security)の採用。Galois/Counter Modeの採用。

ミリ波デバイスが安価になってきたことで、このあたりの通信が一気に花開きそうだ。

60GHz帯は無許可で使用できる周波数帯でもあり、帯域が広いことから高スループットの伝送も容易である。最近は既に試作機もでてきている段階にあるが、これらの技術が商品化されたころには、まさにSFの世界のような、リッチコンテンツが楽しめる世の中になっていることだろう。

ストレージ機器、ディスプレイなどとともに、今後もミリ波通信が繰り広げる世界、に関しても継続してウォッチしていきたい。


2011年10月11日火曜日

アマゾンタブレット端末、キンドル・ファイア

本ブログでも予想したように7インチタブレット版キンドルファイアが発表された。11月15日販売予定、ということだ。
http://lteltelte-lteworldsituation.blogspot.com/2011/09/blog-post_19.html

価格も1万5千円程度、とiPadよりもかなり安い。

タブレット端末は様々出ているが、この勝敗を決めるのは、性能でも価格でもなく、コンテンツシステムと言われる。アップルはアップルストアをもち、アプリ、音楽、ビデオなど幅広く販売するシステムをもつ。一方、アマゾンもeコマースの代表格であり、またキンドルでの電子書籍関連販売実績は他を圧倒する。アマゾンはこのキンドル・ファイア用にホームページを大幅改訂している、という噂もあるし、当然、様々なものを販売していくことになると思うので、そういったしくみを作るというのは当然のことだと思う。

日本勢といえば、「アクトビラ」なんというコンテンツ販売システムを共同で作成しているが、これを活用してソニータブレットSまたはPシリーズは、コンテンツシステムを構築していくのかもしれない。

ただ、電子書籍などは日本の法整備などもあり、またまた海外勢と歩調を合わせることができないようだ。日本の常識は、世界の非常識。今後どのように、グローバルスタンダードに適応していくか、携帯電話でも味わったガラバゴス状態にならないように国をあげて取り組んでいかなければならない、問題なのかもしれない。