先の記事で、どうやらアップル社のiPhone6Sは、日本ではこれまで通りの売れ行きを見せていない、という記事を書いた。
では、今後は、どういったスマホ(またそれに準ずるもの)が人気となるか。
一つの解が、先日京セラが発表した透明ソーラーパネルスマホになるのでは、と思う。
本製品は、2015年のWMCで発表されていたが、よくあるコンセプト品と考えられ、あまり大きな扱いにはならなかった。しかし、先日の発表では、「充電速度は十分現実的なレベルに達している」、というコメントを発表している。
http://japanese.engadget.com/2015/10/06/wysips-16/
もし、これが本当であれば、新たな動きを生み出す可能性は十分あると考える。
Wysips Crystalは、フランスのベンチャーのサンパートナー(http://sunpartnertechnologies.jp/)が開発した技術で、同社には様々なところが出資しているようだ。日本からはドコモが出資している(http://prw.kyodonews.jp/opn/release/201501086735/)。
京セラは、太陽光発電つながりか2014年10月から提携し、製品化は日本では一番早いようだ。
http://prw.kyodonews.jp/opn/release/201411045167/
基本的には充電不要、というだけで、特にビジネスユースを中心に需要がぐっと伸びそうだが、それだけでなく、電池を小さくすることで軽量化もしくは低価格化が実現でき、女性ユーザには必須の要件となりそうだ。
また、この技術はこれだけでなく、なんと光通信にも対応できるということで、これも大きなアドバンテージになる可能性は、十分にある。Li-Fiデータ通信というらしく、なんといろいろと調べてみると、将来的には、10Gbpsくらいの通信が可能なようだ。
これは、5Gと同じ通信速度だ。
5Gで60GHzなどの扱いにくいミリ波を使って、「直進性が強すぎる」「LOS(Line of Sight)が確保できない」「酸素分子に吸収されやすく減衰率が高い」など言われているなら、いっそのこと、Wysips CrystalのひLi-Fi光通信で十分なのではなかろうか。
また、サンパートナーの提携先をみると、なんとアップル社が見当たらない。
http://sunpartnertechnologies.jp/sunpartner-group/strategie/partners/
この技術は、PC、スマホでももちろん有益であるが、一番恩恵を受けるものは、ウェアラブルと感じる。京セラは、スマホだけでなく、ウェアラブルでも一石を投じれるか。
これは来年2016年のスマホおよびウェアラブル市場の台風の目になるかもしれない。
0 件のコメント:
コメントを投稿