2010年12月27日月曜日

ドコモ、LTEサービス 「Xi」(クロッシィ)開始!!

いよいよ、クリスマスイブに「メリークロッシィ!」のかけ声でドコモのLTEサービスが開始された。まずは東京・大阪・名古屋に限定したサービスであるが、とにもかくにも次世代通信のサービス開始だ。

下り37.5Mbpsという速度で、これまでのHSDPA7.2Mbpsの約5倍の早さだ!

ドコモは以前2014年までに人口カバー率50%を目指すとうたっていたが、KDDIのアナウンスもあってか(KDDIは「2014年度末時点で、1.5GHz帯においては人口カバー率53.0%、LTE全体(1.5GHz帯 + 800MHz帯)においては人口カバー率96.5%」としている)、75%を目指したい、とうたいだしている。今後の普及に大いに期待したい。

新サービスが始まったものの、やはり最近はやれ光だ、やれ無線LANの11nだの高速通信に慣れた我々は37.5Mbpsごときではあまりひかれない。しかも、景気がよければいいが、この携帯産業を牽引してきた若者層は貧困にあえいでいる状況だ。

恐らくドコモが目指すのは新サービスによる新規顧客の開拓というよりは、LTEの技術そのものがもつ、周波数利用効率であろう。

周波数利用効率がよければ、少しの周波数で多くのユーザを取り込むことができ、キャリア会社としては収益性があがる。ドコモは加入者が多い反面、接続性向上のために設備投資をかなりする必要があり、また定額制を導入しているため、収益はあがらない、という構図でかなり苦しんでおり、これの解消にこのクロッシィが導入されたといっても過言ではない。

ちなみに欧米でも定額料金制はあるが、あまりに設備費がかさむため定額制の中止も検討されている。やはり、定額制は理にかなっていないサービスだったのだ。。。そのため、無線LANとのデュアルなどやはり携帯のトラフィックを下げる策が必要だ。

今後この周波数利用効率の高いサービスによって各キャリアの収益性がどの程度向上していくか、またこれを利用しどのように競合と戦っていくかもひとつ見物となるだろう。

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