2011年3月10日木曜日

東京国際LTE会議2011Spring

明日3月11日、日経エレクトロニクス主催の『東京国際LTE会議Spring』というイベントが行われる。世界各国でLTEに関するイベントは行われているが、日本でも開催されているようだ。昨年にも日経エレクトロニクス主催の会議があったようでその2回目となるようだ。

http://techon.nikkeibp.co.jp/article/SEMINAR/20110204/189348/

日本エリクソンの藤岡氏、ITU-RへIMT-advancedの候補としてLTE-Advancedの仕様を提出しているが、そのドキュメントの表紙に名前が載っているドコモの中村武宏氏、クアルコムジャパンの山田CEOなど蒼蒼たるメンバーだ。

ここで講演を行う企業を列挙してみよう。
・エリクソンj
・NTTドコモ
・バークレイズ・キャピタル証券
・ローデシュワルツ
・YRP
・日本電気
・クアルコム
・アジレント・テクノロジー
だ。

なんと日本企業は、NTTドコモと日本電気のみ、という寂しさだ。日本企業の衰退を示しているのか、産業自体のグローバル化を表しているのか・・・。

ただひとつ明るい話題は次世代のLTE-Advancedは日本企業が牽引していくことになりそうだということだ。
ドコモの中村氏が仕様をまとめているため、やはりドコモ陣営には有利に働くであろう。より多くの特許技術を次世代通信規格に組み込み多くの特許料を稼ぐようになっていくことを陰ながら祈る。

http://www.3gpp.org/IMG/pdf/2009_10_3gpp_IMT.pdf
(LTE-Advancedの仕様をまとめ、ITUへ提出した資料)

また、LTE-AdvancedはLTEの拡張機能という位置づけに終わっている。今後さらなるデータ通信量が予想されているため、さらなる進化をするにはCDMA、OFDMに続くさらなる通信方式(modem部だけでなく他の技術革新ももちろん歓迎だろう)の開発が必要だ。こんな時代にこそさらなる研究投資をし、先手をとりたいところだ。通信方式の研究は、まずはシミュレーションベースで行われることになると考えるので、大企業に限らず、ベンチャー、個人、大学など様々なところがチャンスを得られるように、産業社会全体の変革も必要になるのかもしれない。


いずれにせよ、こういった勉強会を開き日本の業界水準の向上をするということは大変よいことだと思う。少々受講料が高いが積極的に活用していきたいし、他にもいろいろな勉強の機会を提供してくれればと願いところだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿