2011年6月10日金曜日

CSFB(Circuit Switched Fall Back)とSVLTE

前回CSFBとVoLTEと言うタイトルで記事を書いたが、多くの方からSVLTEはどういうもの?という質問をいただいた。

SVLTEはSVDOと同じ考え方で実現されるデータ通信と音声通信の同時通信であるが、主に3GPP2のテクノロジを採用している米国のベライゾン・ワイヤレスやスプリント・ネクステルで運用されているテクノロジだ。

まずSVDOに関してだが、これはSimultaneous Voice evDO dataの略でCDMA2000のネットワークで音声、EVDO(Evolution data only)のネットワークでデータ通信を同時に行う。端末にはそれぞれの2つの受信機をもつ。基本的にはCDMA2000のネットワークを最初に見てEVDOのネットワークにアクセスをするが、端末によってはEVDOのネットワークのみ見るものもでており、仕様がどんどん変化しているようだ。これに関しては申し訳ないが、他の情報源を調査していただけると有難い。

そして、SVLTEではSVDOのデータ通信網がLTEに代わったというものだ。CDMA2000で音声、LTEでデータ通信といった具合だ。既にSVLTEの端末はあり、HTCのサンダーボルトなども対応している。この端末ではCDMA2000とLTEを両方待ち受けしている。そのため消費電力やコストの問題もあり、本テクノロジに消極的なメーカも多い。SVLTEはいずれVoLTEのパケットスイッチによる音声通信に代わるので、この時期まで静観をしているメーカも多いと聞く。

いずれにせよ、CSFB・SVLTE・VoLTEなどを使い、データ通信が主となる時代も、音声通信は生き残り続ける。

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