iPhone4Sが発表されてから、KDDIとソフトバンクの速度の違いに関しての多くの報道がなされている。ご存知のようにKDDIは、EVDOのRev.Aマルチキャリアを使用しているため、その速度は、3.1Mbpsまでしかでない。一方ソフトバンクはHSPAを採用しているので、14.4Mbpsまででる(ともに下りの速度)。
ここで注意したいのが以下の2点だ。
① ソフトバンクは、どの程度14.4Mbpsの速度がでるのか?どこで?この速度の人口カバー率はどの程度か?
② ソフトバンクは、現状最大42Mbpsの速度がだせるはずだが、iPhone4Sは14.4Mbps止まりなのか?
①に関して言うならば、数字のインパクトはソフトバンクの14.4Mbpsの方があるのだが、ネットワークの評判はやはりKDDIの方が上だろう。
これはカバーエリア(ひょっとしたら、14.4Mbpsは都市部だけ??)やリソースのスケジューリングの問題、また基地局配置戦略などいろいろな事項が絡んでおり、このような評価になるのだろう。
今後は、最大速度だけではなく、サービスの人口カバー率を考慮して、キャリア会社を選定する必要があるのかもしれない。
②に関しては、14.4Mbpsの物足りなさだ。以下にGSAのHSPAの図を載せるが
HSPAはMIMOや多値変調方式、デュアルキャリアなどを採用し、168Mbpsまで比較的容易に速度を拡張させることが可能だ(HSPA+、もしくはHSPA evolutionと呼ばれる)。しかし、今回は14.4Mbpsどまり、ということだ。ソフトバンクは42Mbpsをうたっており、この制約はiPhone側にある可能性が高い(裏はとれていないので、推測の域をでない)。
アップルサイドとしても、本気のiPhoneはやはり『5』となると伺える(まぁ番号を見れば、「4S」と「5」なので一目瞭然だが)。技術的なことを知る私としては、iPhone4SでせめてHSPA+、iPhone5でLTEを載せて欲しかったと感じるが、現実のものとならず、少し残念に思う。
ただ、故・ジョブズ氏の追悼の意味をこめて、また話題性もあって、iPhone4Sも前バージョンからの買い替え需要など、他の機種を圧倒して普及していくのだろう(キャリア間の移動は別として・・・)。
ただ、故・ジョブズ氏の追悼の意味をこめて、また話題性もあって、iPhone4Sも前バージョンからの買い替え需要など、他の機種を圧倒して普及していくのだろう(キャリア間の移動は別として・・・)。
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