リサーチ・アドバイザリ・コンサルティング会社オーバム (Ovum)は、MWC(Mobile World Congress)2011 にてGlobal TD-LTE Initiative (GTI)が設立されたニュースを取り上げています。
http://www.ovumjapan.com/gti_to_boost_20110224.html
私としても、この動きはセンセーショナルなニュースとしてとらえています。参加企業は、
・中国移動:チャイナモバイル(中国)
・Bharti Airtel(インド)
・ソフトバンクモバイル(日本)
・Clearwire(アメリカ)
・E-Plus(ドイツ)
・Aero2(ポーランド)
のキャリア会社であり、新興勢力と呼ぶに相応しい面々です。特に孫ソフトバンク社長のプレゼンテーションは話題を集めました。
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/033/33120/
PCではなくタブレットと話す孫氏の話から次期iPadにはTD-LTE(Advanced-XGP)が実装される、というのは容易に想像ができます。
経済においても資本が西洋から東洋にシフトしている、と言われていますが、携帯のテクノロジにおいてもFDD方式(西洋が主体)からTDD方式(東洋が主体)に勢力またユーザがシフトするということも十分ありうると思います。
機器に関しても中国・台湾・韓国勢がメインに提供しており、安価にシステムを構築することが可能かと思われます。そして、上記のキャリア会社間で格安にローミングなどを提供するようになれば、まさにFDD LTEを駆逐するに十分であるといえます。
TD-LTEは日本のソフトバンク(Wireless city plannning株式会社)が世界ではじめて(2011年内)サービス提供するというような状況になっているため、その動向は非常に興味深いと感じます。日本の端末メーカもTD-LTEを早期に対応させて上記の勢力に提供するような動きがとれれば、ガラパゴス状態から少し抜け出せるのではないかと考えます。
GTIの動きは今後の情報通信業界の台風の目となるかもしれません。
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