アメリカの講演会のTEDで新たなIoTの方法が打ち出された。
IoT(Internet of Things)とは、『モノのインターネット』と訳され、これまでは、人がインターネットにつながり、情報をやりとりしていたが、カメラやセンサなどもインターネットにつながり、自動で何かを認識しながら処理がされるシステムをさす。
これにより、天候や気温に合わせて勝手にコンビニの品物の仕入れを行ったり、画像の認識によって勝手にペットのえさが供給されたりするようになる。
IoTの言葉は、インテルが発案者といわれたり、今ではIoE(Internet of Everything)とうたっているがシスコだったりする。
このIoTの実現はモノが『無線』でインターネットに接続される、とされ、Bluetooth(TM)、WiFi、LTEなどで接続される、と言われてきた。
しかし、ここに一石を投じたのが、今回のTEDでの発表である。
BT、WiFi、LTEでは、インフラ側の整備も多少なりとも必要となり、どのように無線ネットワークを張り巡らせるか、議論がなされるところであるが、既にあるLED照明をデータ通信に使用しよう、としたのが、今回の発表である。
LEDの光源は、データの送信機となり、データの内容に合わせて細かく変調されていく。受信機はソーラパネルであり、これでデータの受信もできるが、エネルギーの受信もできるわけである。
LiFi通信は標準的なLEDとソーラパネルで50Mbps程度を達成しているようで、現状の高速通信にそれほど劣るような性能ではない。
実際ソーラパネルを持ちあることは大変だが、先に紹介した透明のソーラパネルであれば、より現実性が増してくるのかもしれない。
夜はどうするのだ、とか、遠方の距離は直接は難しいのでは、などなど、いろいろ議論があるところではあるが、IoTの一角を担う無線通信技術としては十分にLiWi通信はありえるのでは、と思う次第である。
https://www.ted.com/talks/harald_haas_a_breakthrough_new_kind_of_wireless_internet
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