以前、KDDIおよびソフトバンクのスマホ戦略を本ブログで示した。
これが思いのほかアクセス数が多かったので、今回はイーモバイルの
スマホ戦略を考える。
結論から言うとイーモバイルのスマホ戦略は今後下り坂だと
考える。
イーモバイルは、現在300万契約数を超え、かなり好調に見える。
しかし、だ。
イーモバイルはデータ通信に活路を見出し、定額制、PCとの
セット販売、ポケットwifiなるルータで成功したキャリア会社だ。
現在もアップルと恵沢し、iPadの販売なども手がける。
また早い時期からHTCなどの新興企業の端末を採用したことも
奏功しているといえる。
しかし、これがLTEが開始されると様相が一変すると私は考える。
LTEは先日のバルセロナで行われたWMCでVoLTEなる音声通信を
発表されてはいるが基本はデータ通信を基本としたネットワーク
である。音声通信は現状の第三世代のネットワークを使用する
とされている。
そのため、イーモバイルのデータ通信に特化した事業戦略が
効果がなくなってくるのである。イーモバイルは現在、データ
カードのみではなく、
・ pocket wifi(ルータ)
・ 携帯電話
・ 通信モジュール内臓コンパクトPC
などの製品ラインナップをそろえ、かなり魅力的に映る。
http://emobile.jp/products/
個人的にはかなり興味を引く製品群、サービス内容(下り42Mbps
の高速通信も提供)だが、このあたりはドコモ、KDDI、ソフトバンク
ともに当然攻めてくるだろうから、悲しいかな以前のウィルコムと
同じ運命をたどることになるだろう、と私は予想する。
(既にイーアクセスの完全子会社になってはいるが・・・)
今後通信会社はトータルのサービスを要求され、携帯・ネットワーク
サービスの提供だけでは、存続が厳しくなってくる。
たとえば、
・ 顧客管理・営業支援をトータルで提供するサービス
・ 出版社・新聞社・映画会社と組み、電子コンテンツの配給用のネットワークに。
など他業種との協業がキーとなるのではなかろうか。
早い時期に身売りに近い形で他業種や外国オペレータへMVNOを
するのが、唯一生き残る道となるであろう。
0 件のコメント:
コメントを投稿